スーツケースメーカーのトリオからイノベーターブランドでアルミ製ハードフレームのスーツケースが発売されました。
これ、お気付きの方も多いと思いますが、外観がリモワのクラシックと酷似しているんですね。安く済ませるイノベーターか、値段は張るが一生物のリモワか、で迷っておられる方もいるでしょう。
本記事では「イノベーター INV1811」と「リモワ クラシック」との比較をメインにして、どちらを買うべきか検証していきます。
スペック比較
まずはスペックから。
イノベーターINV1811と同等のリモワクラシックキャビンを比較しました。
メーカー | トリオ | RIMOWA | RIMOWA |
商品名 | innovator アルミスーツケース INV1811 | Classic Cabin S |
Classic Cabin |
色展開 | メタル、ステアリングシルバー、ステルス、アイスグレイ | チタニウム、ブラック、シルバー | チタニウム、ブラック、シルバー |
定価(税抜) | 28,000円 | 103,000円 | 106,000円 |
縦×横×奥行(cm) | 55×40×20 | 55×40×20 | 55×40×23 |
重量 | 4.4kg | 4.2kg | 4.3kg |
容量 | 36L | 33L | 36L |
材質 | アルミニウム | アルミニウム | アルミニウム |
TSA | ◯ | ◯ | ◯ |
収納部留め方 | インジェクションマジックテープ仕様(片面は横向き) | フレックスディバイダー | フレックスディバイダー |
マルチホイール | ◯(静音キャスター) | ◯ | ◯ |
ハンドル | 無段階調整 | テレスコープハンドル(2段階調整) | テレスコープハンドル(2段階調整) |
機内持ち込み対応 | ◯ | ◯ | △ |
RIMOWAだけ2サイズ記載しました。理由は後述。
「あれ、値段以外ほぼ同じじゃない・・・?」と思った方、
ざっくり言うとその通りです。
細部の違い
ここからは細かな違いを見ていきましょう。
容量とサイズ展開
イノベーターは55×40×20cm(36L)の1サイズ展開。
一方、リモワクラシックは55×40×20cm(33L)の他に、55×40×23cm(36L)、61L、84Lなどがあります。
55×40×20cmの同一サイズでは、イノベーターの方が容量が3L多くなっています。リモワで36Lのものにしようとすると奥行23cmのサイズが必要です。
持ち手

どちらも革製の持ち手を採用していて、一見しただけではほぼ違いがありません。
写真では伝わりづらい部分ではあるのですが、リモワの方が革に厚みがあって重厚感・高級感があります。イノベーターの方はコストの影響かやや質素な感じ。
色も違います。リモワはスーツケース本体の色をどれにしても持ち手の革が黒ですが、イノベーターは本体色によって革の色も変えています。
ロック機構

見た目が大きく違います。
イノベーターはリモワオリジナルに近いロック機構を採用しています。がっしりとロックされるタイプですね。
リモワクラシックは"クラシック"の名の通りデザインの統一感を取るためか、あえてレトロな風合いのロック機構を採用しています。
どちらもTSA対応です。
キャスター

イノベーターはベアリングを採用した静音キャスター。リモワは昔ながらの(うるさい)キャスター。
ネットの評判を見てもイノベーターのキャスターは静かと定評があるようです。
ガラガラうるさいのがどうしても耐えられない場合は、この点だけでイノベーター一択です。
ディバイダー

ディバイダーとは内部の仕切り板のこと。
どちらもマジックテープでがっしりと止めるタイプのディバイダーを採用しています。
違いは、リモワは両側とも縦方向にテープを止めるタイプなのに対し、イノベーターは片側が横方向にテープを止めるタイプになっています。どちらが使いやすいかというと微妙なところ。
もう一つ違いが。
イノベーターの方はチャックが2箇所に付いていて、荷物の出し入れがしやすくなっています。こういう細かな気配りはさすが日本メーカー。
伸縮ハンドル
イノベーターは長さが無段階調整可能。リモワは2段階調整のみ。
使いやすさから言えば、イノベーターの方が断然使いやすい仕様です。
塗装の質感
リモワの方が輝きと高級感を放った色合いをしています。これは実物を見ないとわからないかもしれません。
イノベーターは28000円という値段なり、良く言えばマットな質感、悪く言えば安い質素な質感。リモワは華美ではない絶妙な光沢感を持った美しさがあります。
どっちを選ぶべきか?
イノベーターアルミスーツケースとリモワクラシックのどちらを選ぶべきか、難しい選択ですね。
ここまで行った比較を総括します。
- コスパのいいアルミスーツケースが欲しい人
- 静音キャスターが欲しい人
- ハンドルは無段階調整できた方がいい人
- 質感やデザインを重視したい人
- 末長く愛用するスーツケースが欲しい人
ぶっちゃけ、機能面から言えばイノベーターの圧勝。3万円を切る価格でここまで仕上げてきたのはすごいと思います。
リモワクラシック持ちからすると、静音キャスターと無段階調整ハンドルの搭載がうらやましくてたまりません。
ただ、実際に店頭でイノベーターを見た感じ、「あ、リモワでよかった」と思ったのも事実。
やはりリモワは高級スーツケースブランドなだけあって、全体的なデザインの統一性や細部の質感などこだわり尽くしています。上記の詳細比較で挙げた持ち手の革と外部塗装の質感がその最たるもの。
所有欲や愛着を求めるならリモワだと思います。
ただ、悩むにも価格差がありすぎますよね。
機能面とコスパを求めるか、高くても質感の良いものを持つか、で決まると思います。
さいごに
私自身もリモワクラシックを買う前にこのイノベーターが発売されていたら、ものすごく悩んでいたと思います。やっぱり値段は大事ですからね。
でも、リモワクラシックを買ってよかった!と思ってます。
やっぱりこの質感と輝きは唯一無二!!
旅行が好きな方は絶対にリモワをオススメします。味のある劣化をしていくのも楽しみになりますよ。
コメントを残す