只見川のダム・発電所巡りの旅「その2:Okky(奥清津第二発電所)」

二居調整池

前回の奥只見に引き続いて、奥清津発電所と「Okky(奥清津発電所見学館)」を見学していきます。

この発電所は見学施設が充実していて、「現役運用中の設備をここまで一般公開するの!?」というほど太っ腹な見学ルートが準備されています。

ダムに興味が無くても「へえええ」と思うような設備が見られるので一度足を運んでみる価値はあると思います。

奥只見ダム

只見川のダム・発電所巡りのドライブ旅「その1:奥只見ダム」

2019年4月8日

奥只見発電所&Okkyへのアクセス

奥清津発電所&Okkyへは、関越道の月夜野ICもしくは湯沢ICを降りて、国道17号線をひたすら走ると到着します。

東京方面からは月夜野ICから、新潟方面からは湯沢ICからアクセスすると便利。

入口は少しわかりづらいです。かぐらスキー場の田代ステーション(ロープウェイ乗り場)を目指していき、田代ステーションに向けて国道17号から曲がった道路をそのまま直進し、狭いトンネルをくぐった先にあります。

トンネルはこんな感じ。車が1台ギリギリ通れる程度の大きさです。

奥清津入口トンネル

奥清津発電所って?

奥清津発電所は上池をカッサダム(田代湖)、下池を二居ダム(二居調整池)とする揚水式発電所。同じく両ダムを上池と下池とする発電所に奥清津第二発電所があります。

奥清津発電所は1号機〜4号機、奥清津第二発電所は1〜2号機で構成され、その総出力は最大160万kWにのぼります。

揚水式発電所とは、電力需要の大きい時に上池から下池に水を落として発電し、反対に電力需要の少ない時には下池から上池に水を組み上げて電気を水の位置エネルギーとして貯蔵する発電所のことを言います。昔は夜間にだけ組み上げていたようですが、最近は太陽光発電所が増えてきたので昼間に電気が余って組み上げることもあるそうな。

電気の安定的な供給には欠かせない発電所ですね。

Okky(奥清津第二発電所PR館)内部

こちらがOkkyの入口。入口のドームが雪国らしい形しています。

Okky入口

入って階段を降りると、受付対応のお姉さんがいます。(おっちゃんだったかも)

ここでお願いするとダムカードをもらえます。もらえるダムカードは二居ダムのもの。カッサダムのカードはもらえないの・・・と思っていたら、なんと配布を早々に終了していたみたい。揚水式発電所なのに片側しかないなんて。

二居ダムカード

歴史パネル展示を見つつ進むと、一気にフロアが広くなり発電機がお目見え!写真右側の水色と橙色の丸っこいやつです。

奥清津第二発電所水車

Okkyは正式に言うと「奥清津第二発電所」の見学館です。奥清津第二発電所は1号機と2号機の2台で構成され、この写真で言うと、どっちかが1号機でどっちかが2号機です(忘れました)。

2号機の方は「可変速揚水式発電」といって、下池から上池に水を汲み上げる時に使う動力を調整できる最新鋭(最新鋭といっても結構古いけど)の機能があるようです。平たく言うと「揚水時に使う電力を調整できまっせ」てことです。

さらに進むと、配電盤が並んだ部屋に到着します。ガラス張りで侵入防止措置が取られているとは言えここまで見られる場所もなかなかありません。物好きな方は双眼鏡必須です。

奥清津配電盤

水車室と油圧系統らしきもの。

奥清津第二水車室

水車軸です。実際に発電もしくは揚水運転をしているとこの水車軸は回っています。見られたらラッキー!ですね。私は残念ながら見られませんでした。

奥清津第二水車軸

Okky(奥清津第二発電所PR館)外部

順路に沿って進むと外に出て、二居ダム(下池)の洪水吐付近に出ます。洪水吐とは、ダムが決壊しないようにある一定水位以上になると水を吐き出す設備のこと。

二居ダム洪水吐

洪水吐の右から少し出ている水は河川の維持流量放流分でしょうか。水はエメラルドグリーン色をしていてとても綺麗でした。

昭和58年まで奥只見発電所で実際に使われていたという水車ランナが展示されていました。実物見ると大きさに驚きます。結構なド迫力です!

奥只見発電所水車ランナ

進んでいくと水圧鉄管(上池から発電所まで水を通す管)が見られるというトンネルに入ります。中は冷んやり。トンネルの掘り方を紹介したパネルもあって、飽きさせないようになっています。

奥清津第二トンネル

水圧鉄管の切り取り模型。これが円筒の半分です。

奥清津第二水圧鉄管模型

とてつもない量の水量がここを通っているのがわかります。意外と鉄管が薄いことに驚きました。

こちらが実際の奥清津第二発電所の水圧鉄管実物。内径は4.4m、厚さ40mmの特殊鋼、毎秒最大154tの水が流れるそうです。

奥清津第二発電所水圧鉄管

二居ダム

二居ダム

Okkyから少し登って行くと二居ダムに到着。

岩を積み上げたロックフィルダム。岩の色がなかなか特徴的です。

二居ダムロックフィル

二居ダム堤体から見下げた開閉所とOkkyの全景。

奥清津発電所開閉所

途中には猿も見かけました。

奥清津の猿

(おまけ)田代湖

上池カッサダムのダム湖である田代湖はかぐらスキー場の田代エリアから見ることができます。

スキーに行った時に撮った写真がこちら。雪景色に映えますね。

田代湖

この写真、西から東に向かって撮った写真ですが、ダムの堤体が下池(二居ダム)のある南側ではなく北側にあるのがおもしろいですね。よくgooglemapを見てみると、カッサダムはカッサ川、二居ダムは清津川に流れ込むらしく、違う水源に属しているためこんな感じになるようです。

カッサダムは夏であれば、がんばれば一般人でも行けるみたいですよ。(そんなブログをちらほら見かけました)よほどのダムマニアじゃないと行かないと思いますが(笑)

次は、平成23年7月の「新潟・福島豪雨」で甚大な被害を受けた只見川沿いを巡ります。

只見ダム石碑

只見川の水力発電所を巡る旅〜六十里越峠の絶景と豪雨災害の爪痕〜

2019年4月20日

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